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捨丸の個人的なブログ

母が脳内出血で倒れた。(2)

脳内出血を起こして救急搬送され、入院することになった実家の母。

私は常時そばにいてあげられるほど実家の近隣に住んでいないので、
容体急変の連絡がきたりしやしないかと不安で仕方なかったが、
母と同居しお見舞いに行っている妹(二女)からの連絡によると
一週間もしないうちにICUから一般病棟に移ることができたようだ。
よかった。


母、一般病棟へ移る


一般病棟に移ってから初めてのお見舞い。

入院の手引きに書いてあることに従って
入院生活をするにあたって必要なもの・・・・
洗面道具やらティッシュペーパー、落としても割れない樹脂製の湯のみ等、身の回り品を用意していった。
所持品にはすべてマジックで名前を記入。

ベッドの横にはテレビが設置してあるが視聴する場合音声が他の患者さんの迷惑になるのでイヤホン使用厳守。
母は韓流ドラマが大好きで、実家ではテレビをよく観ていたという印象があったので
ヨドバシドットコムで注文しておいたテレビ用イヤホンを持参。(300円くらい)
院内売店のそばに設置してあった自販機でテレビカードを購入し、持っていった。

病室には、酸素の管を耳にひっかけ鼻に装着している母の姿があった。
病室の母は相変わらず眠そうで、目をあけてもすぐ眠ってしまう。
看護師さんによると、夜あまり眠れていないようだとのこと。
昼と夜が逆転しているらしい。

2回目のお見舞い。

多少はコミュニケーションがとれた。
母が「水が飲みたい」というので、ホールに設置してある給水器で水を汲み
湯のみを口元に持っていくと、「冷たくておいしい」と言った。

3回目のお見舞い。

母は、U字型の歩行器(歩行補助器具)につかまりながら、看護師さんに連れられてトイレに行くところだった。
もう歩けるんだ、と思った。
母に尋ねると、やはり体は思うようには動かないとの事。
私たち家族と話していても、すぐ眠くなってしまうらしく、目をつむってしまう。

4回目のお見舞い。

ナースステーションに多数の看護師に混じって白髪の見慣れた後ろ姿があるなぁ、と思ったら母だった。
母はよくナースステーションに来て他の人とコミュニケーションをとろうとしているらしい。
私たち家族がきたので、歩行器につかまりながら病室へ向かう。
看護師は母に付き添い、胸の高さくらいまである黒い酸素のボンベを後ろから押して歩く。
ベッドで酸素の管をボンベから壁面のコネクタへ付け替える。
看護師にしてみれば、手間のかかる患者のようだ。
病院の食事はどうだ、とか、身の回り品で何か足りないものはないか、とか
いつもより話がはずんだ。

5回目のお見舞い。

母は飼っている犬を大変可愛がっているので、犬を連れて車で出かけたときに撮った写真をプレゼントした。

DSCN2319svga.jpg

母は大変喜び、犬の顔を指さして「このバカてんこ( ´∀`)」と言った。

FSCN2616svga.jpg

5回目のお見舞い。

やはりナースステーションに母の姿があった。
病室に戻ってベッドに腰をおろすが
会話の最中に突然立ち上がったかと思うと廊下をはさんだ向こう側のトイレに入ってしまう。
歩行器も使わずに、だ。
あまりのことにしばし呆然としてしまったが
そういや酸素の管つけてないままだったよな、と我に返り看護師に助けを請う。
聞くと、ベッドにいる時もうっとうしいのか酸素の管をすぐ外してしまうし、
酸素をつけないまま一人でトイレに行ったり廊下を歩いたりしてしまうのだという。
病室に戻ってきた母は、床頭台においてある湯のみをむんずと掴み、中に入っている水を飲み干した。
両手の指と指を合わせ、くるくる回す指の体操をスムースにやっても見せた。



この時点で私は、母の体はV字回復の勢いで治癒しており、
すぐに退院して家に連れて帰れるものだと信じて疑わなかった。



(長くなったので続きは次の記事以降に)

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母が脳内出血で倒れた。

実家の母が救急車で病院に運ばれたと、同居する妹(二女)からメールで連絡を受けた。
ちょうど仕事を終え帰路につくところだった私は、
およそ電車に乗るにはふさわしくないような仕事着まま電車に乗り込み、実家に向かった。
妹からの報告によると、現在母はICUで脳内の出血を抑える治療をしているという。
救急車に来てもらったはいいものの受け入れ先の病院が見つからず、
家の前で30分以上救急車が待機したまま出発できなかったとの事。
搬送が遅れたことが悪い方向に向かわなければ良いが。

21時頃、搬送先の大学病院に到着。
父と妹は家族待合室で待っているというので、
夜間救急外来の入口で受付を済ませ、2人のもとへ。
話を聞くと、手術が必要なほどではなく面会もできるという。
待合室のインターホンからICUに電話をかけると
「受け入れる準備をするので5分ほどお待ち頂けますか」との返答。
少し待ってから家族3人でICUへ向かい、入口のインターホンで声をかけ中へ入れてもらう。
ICUの中では、手洗いとマスクの着用を強要された。

看護師の案内で中へ進んでいくと、
広い室内の手前半分は事務机で占められ、ちょっとしたオフィスの様相。
奥の壁際には大きなカーテンでいくつかに区切られているエリアがあり、
なにやら医療機器から発せられていると思われる電子音がピコピコうるさい。
母は、カーテンで4~5に分けられた区画のうちの真ん中あたりに寝かされていた。

体中に電極をつけられ、口には酸素マスク、鼻にも管が挿入されている。
ベッドの背後には証券取引所と見紛うほどの多数のディスプレイが設置され、
画面には心拍や血圧と思しき数値が羅列していた。
けたたましい電子音はこの医療機器から発せられていたものだった。

看護師「今は眠ってらっしゃいますが、声をかけると返答なさいますよ」

声をかけてもかまわないとのことだったが、
眠りを妨げてはいけないような気がして、私たちはただ母が眠っている様子を見守ることしかできなかった。

入院2日目のお見舞い。妹に連れられたてんてん
入院2日目のお見舞い。妹に連れられたてんてん

入院2日目。

家族で再びお見舞いに向かった。
会社に事情を話し仕事は2日間休ませてもらえることになった。
まず家族待合室に入り中に設置されているインターホンでICUに声をかけ、中に入れてもらう。
母は相変わらず目をつむったままだ。
医療機器の電子音がピコピコうるさい。

母は指につけられた管が邪魔でしかたないらしく、しきりに取ろうとするしぐさを見せる。
首を動かしたり、一瞬目を開けたりもするが、意識がもうろうとしているらしく
周りの様子はよくわかっていないようだ。

看護師「○○さぁーん、御家族の方がみえてますよぉ、わかりますかぁー?」
母「・・・わかります」

看護師の声に反応し、わずかだがうなずいても見せたので
一挙に安堵した私は涙腺に溢れる涙をこらえることができなくなり
妹からポケットティッシュを奪い取って何度も何度も鼻をかんだ。


ソーシャルワーカー登場


ソーシャルワーカーと名乗る女性に面談室へ案内され
入院生活についての説明を受ける。
この時はじめてソーシャルワーカーという職業があることを知る。
説明は理路整然としており、話も非常にわかりやすく、
仕事に対する意識や熱意が非常に高いという印象をもった。

治療を担当する医師は多忙につきなかなか顔を出せないが
病状についての説明をするというので時間を打ち合わせ、
この日は帰路につく。


医師登場


入院3日目。

治療を担当する医師と初顔合わせ。
白衣を着たEXILEの若いメンバーみたいなのが面談室に入ってきたときは、
俺も歳をとったなと思った。
その医師は、小泉進次郎のような鋭い眼光で母の病状について淡々と話す。
脳内の出血量は多いが液体で満たされている脳のすきまに流れ出ているため
出た血液は体内に自然に吸収されていくということ。
頭蓋骨に穴を開け、注射器を使って抜くほどではないということ。
出血が再び起こったら危ないが、再出血の気配はないようなので大丈夫であろうということ。
後遺症がもし出るとしたら、出血の位置的に温感や冷感、触感などの感覚を司る部分に出るだろうということ。
血圧が異常に高かったこと。
糖尿病であるということ。
高脂血症であるということ。

また、これは家族は皆わかっていたことではあったが・・・
肺気腫(喫煙に起因する肺の病気)の病状がかなり深刻であり、
脳内出血の病状よりヤバイということ。
在宅酸素といって、家に酸素をつくるための機械を置いて
退院した後も一生鼻に酸素を供給する管をつけて生活しなければならないということ。

3日目のお見舞い。父に抱きかかえられたてんてん
3日目のお見舞い。父に抱きかかえられたてんてん

そして説明の最後に...
医師は小泉進次郎のような鋭い眼光をますます鈍く鋭く光らせ、こう続けた。

現段階では酸素の管をつければ酸素と二酸化炭素の循環がうまくいっていますが
これ以上肺の機能が低下するようだと酸素をいくら供給しても自力で二酸化炭素を排出することができなくなる恐れがある。
そうなると挿管と言いまして人工的に呼吸をさせる機械を体に接続する形になります。
いったん挿管しますと、御家族の希望で管を抜くことはできません。
これは今すぐそうなるということではありませんが...
今後の治療の方針を決める上で御家族の意思を確認しておかなければなりませんので...
あえてお尋ねしますが、もし自力で呼吸ができなくなったら、



挿管を希望なさいますか?(`・ω・´)

(;゚д゚)   えっ


どうなさいます?(`・ω・´)

:(;゙゚'ω゚'):   いやっ そ・・・そのっ


挿 管 を ・ ・ ・ 
希 望 な さ い ま す か ? (`・ω・´)

:(;゙゚'ω゚'):  もう一人妹が沖縄に住んでるので

家族全員で相談してから決めたいと思いますうううっ





医師の通告にそこまで母の病状は進行していたのか、無理やりにでも病院に連れていってやればよかった、 このまま病院でお別れになるのか...と様々な思いが去来したが
医師に「今すぐそうなるというわけではありません」「最低最悪の事態が起こったときどうするかという話です」 「退院できますよ」「家に帰れますよ」とフォローされる。
しかしドラマではよく見るが実際に自分がその立場に立つことになるとは思わなかった。
回答は先延ばしにしたがいずれは決めなければならないことになるだろう。

病院から実家へ帰宅。

もう少し母のそばに居たいのは山々であったが
私がいないとできない仕事が明日以降に控えていたので
母のことは父と妹に任せ今日のところは実家を後にした。

(長くなったので続きは次の記事以降に)

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